法人事業と個人事業の簡単な違いは、課税基準が違うことです。
・個人事業・・・個人と同じなので、所得税、住民税は普通個人に課せられる基準と同じ。
・法人事業・・・所得税、住民税を、あなたとは別モノとして支払うことが出来る。
「法人事業と個人事業の課税基準が違う」と、その結果、あなたの儲けはどうなるか?
あなたの事業所得は・・・
・個人事業=全部に税金がかかる (⇒節税メリットなし)
・法人事業=法人税と所得税を選べる (⇒節税メリットいっぱい)
言うまでもなく、法人事業にしたほうが「税金」という名で「あなたの儲けを政府から搾取される率」は低くなります。 |
(→ 具体的にはどうなるの? 法人事業・個人事業の節税シミュレーション) |
個人事業と法人事業の税率の差は下記の通りです。 |
【個人事業と法人事業の税金】
区分 |
個人事業 |
法人事業 |
税金のなまえ |
所得税
住民税
事業税 |
法人住民税
法人税
法人事業税 |
所得税 |
個人の所得に直接かかる
最高税率=37%
(所得の金額による累進課税)
給与所得控除 0円
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給料設定分にかかる
給与所得控除65万円
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法人税 |
なし |
(資本金1億円以下・所得800万円以下)
税率=22%
800万円を超える部分は、
税率=30%
(所得がどんなに高くても一定) |
住民税 |
所得割=所得に応じてかかる
最高15%
都道府県=4%
市町村=11〜16.5%
均等割=所得の有無に無関係
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法人税割=法人税額×17.3%
均等割=70,000円
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事業税 |
事業所得×5%
(青色申告の控除を受けている場合は、
その分も足して所得税を算出)
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事業所得に応じてかかる
・400万円以下=5%
・400万円〜800万円=7.3%
・800万円以上=9.6%
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例えば、・・・
【個人事業の場合】
あなたが儲けた利益には、事業所得として所得税がかかってきます。
個人事業の所得税は累進課税になっているので、所得(=儲け)が多ければ、そのぶん、税率が高くなるわけです。
課税される所得が
・330万〜900万円未満 =20%
・900万〜1800万円未満 =30%
・1800万〜3000万円 =37%
このように個人事業では、あなたが儲かれば儲かるほど、かなり高率の所得税を払うことになります。
【会社法人の場合】
ところが、法人事業は一定税率です。
あなたが会社法人を設立した場合は、所得のうち
・800万円以下=22%
・800万円以上=30%
つまり、あなたの会社がどんなにたくさん儲かっても、法人税は30%までしか税金がかからないのです。 |
法人事業は税金が安い! |
「所得が330万円以下なら個人事業のほうが節税できるのでは?」
さすが注意深いあなた。 成功の素質をお持ちなだけあります。
あなたの所得が330万円以下の場合、所得税の税率だけを見れば、個人事業のほうが節税できるようにも思えます。
「それなら個人事業で節税しよう」
チョット待った!
個人事業は節税の選択肢が狭いのです。
あなたの所得が330万円以下だとしても、法人事業の節税メリットを考えれば、全体としては会社を設立したほうがあなたの税金は安くなります。
会社設立によって、あなたが得する税金面の法人メリットは、これだけではないのです。 |