有限会社を設立しよう
とお考えのあなた!
有限会社を設立するつもりなら、個人事業がどれほど損をするかということも、個人事業がいかにムダな税金を払うかということも、あなたはすでに良く研究されていると思います。
確かに有限会社なら、“株式会社の設立よりは”低予算の設立資金で、同じ法人の設立ができます。
(注:現在は、有限会社の新規設立はできません)
それでも有限会社の設立資金は決して安いものではありません。
有限会社の設立資金は、最低でも320万円以上はかかるのです。
とても簡単に出せる金額ではありません。「設立そのもの」に加えて、金銭的にも大きな決断が必要になるでしょう。
では、せっかく大きなお金をかけるのに、あなたは“ナゼ”「有限会社を設立しよう」とお考えなのでしょうか?
有限会社の設立で、“本当に”あなたがお持ちの素質を活かし切ることが出来るのでしょうか?
「そんなこと言われても・・・」と思われますか?
しかし有限会社設立のメリットだけを見て有限会社を設立してしまうと、後で大変な苦労をします。
あなたが有限会社を設立してから「しまった!」では、もう遅いのです。
タイミングは大事ですよね。 あなたの成功に「手遅れ」は許されません。
有限会社を設立する前に有限会社設立のデメリットとその解決策を良く確認した上で、あなたにとって「ベストの答え」を出してください。 |
■有限会社設立の問題点
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単に「有限会社設立のデメリット」として考えると法人設立の特徴も含めて考えなければなりません。
「有限会社設立ならではの問題点」を明確にするには、有限会社設立の「メリット」と同じく株式会社の設立と比較するのが一番確実で分かりやすいでしょう。
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(有限会社設立の「メリット」は? ←ここをクリック!)
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【有限会社設立の問題点】
社員数50名まで
資本金が300万円“も”必要
イメージが悪い
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(注)このページの内容は、新会社法施行前のものです
現在は、有限会社の新規設立はできません
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問題点1)社員数が50名まで
あなたが株式会社を設立すれば、社員数は無制限ですが、有限会社の設立は、「資本金が少ない・組織運営がラク⇒中小企業向け」ということが大前提になっています。
そのため「有限会社の社員数(出資者)は50名まで」という決まりがあります。
【解決策@】気にしない
【解決策A】(後述) |
問題点 2)資本金が300万円“も”かかる
有限会社設立の最低資本金は300万円です。この金額を「300万円“も”かかる」と取るか「300万円“しか”かからない」と取るかは、お財布の中身次第です。
ただし、300万円というのはあくまでも有限会社設立の最低資本金「だけ」です。
あなたが有限会社を設立するには、まず300万円の資本金を銀行に預け、銀行の出資保管証明書が必要です。この出資保管証明書発行手数料で2〜3万円を銀行に取られ、そのほか定款認証費用が10万円、登録免許税に6万円がかかります。
その他代表印などの雑費を合わせると、有限会社の設立資金は最低でも320万円以上はかかります。
また、会社登記の手続きもなかなか自分では出来ません。
この登記手続きを司法書士の先生にお願いすれば、30万円ぐらいの手数料がかかります。これも合わせると、合計で350万円です。
株式会社設立の1050万円以上という「非現実的」な金額と比べれば庶民にも多少「現実味がある」程度です。
一般庶民の私たちにとって、有限会社設立の320万円〜350万円という費用は「ポンと出せる金額」ではないでしょう。
【解決策@】休眠会社を買い取る(ただし、くれぐれも慎重に)
【解決策A】中小企業挑戦支援法(終了)
【解決策A】(後述) |
問題点 3)イメージが悪い
誤解なさらないでください。
有限会社が悪いのではありません。有限会社のイメージが悪いのです。
有限会社でも、素晴らしい商品・サービスを開発・提供し、世の中に多大な貢献をしている優良企業はたくさんあります。
遠からず、あなたもその一員となるのでしょう。
しかし賢明なあなただけは、有限会社の「現実」を忘れないでください。 |
有限会社はイメージが悪い
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あなたはこの事実を否定できるでしょうか?
例えば「SOHO支援」という同じ内容の企業を設立したとします。
この2つの社名を良く見比べてみてください。 |
「(有)SOHO支援」 「(株)SOHO支援」 |
もちろん“字ヅラ”が違うだけです。
しかし、あなたがそれぞれの社名から受ける「イメージはまったく違う」と思いませんか?
あなたに有限会社へお勤めになった経験がおありなら、有限会社が持たれてしまう「イメージの屈辱」はすでに嫌というほど思い知らされているかもしれません。
有限会社の勤務経験がなくても、あなたが「有限会社」という“字ヅラ”を目にした一瞬のイメージ・・・有限会社という言葉の響きに、あなたはこんな印象をお持ちになるのではないでしょうか?
「有限会社ってなんかショボい感じがする」 「有限会社=弱小企業」
しかし、あなたの勤務先の有限会社や、あなたが目にした有限会社も「内容」が悪いわけではないと思います。
有限会社には社名のブランドパワーがないだけです。
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勉強家のあなたなら、良くご存知だと思います。
“BtoB(企業間取引)市場”は言うまでもなく、“一般消費者市場”でも、あらゆる業界・業種で、「企業イメージ」や「ブランドパワー」がいかに大切なものか。
しかし、有限会社を設立する当事者には、有限会社に付きまとう「問題点」を拭い去ることは出来ません。それは消費者や取引先が判断することです。
人間の行動を決定付ける“印象”は「ファーストコンタクトの0.25秒で決まる」と言われています。
初めての面会・電話・名刺交換の場で、「あなたと企業の評価」が決まるのです。わずか0.25秒で。
「有限会社=弱小企業」 「有限会社=なんかショボい感じ」
消費者や取引先は(あなたと同じように)「有限会社か株式会社か」という“字ヅラ”を見て、企業に対して“好き勝手な判断”を下します。
消費者(や見込み客)の“好き勝手な判断”は、当然あなたの会社の売上にも影響します。
あなたの収入に影響します。
あなたの収入は、あなたのモチベーション(=やる気)に影響します。
そのモチベーションは、企業の売上に影響し、あなたの収入に影響します。
あなたの収入は当然モチベーションに影響し・・・
有限会社の“イメージ”⇒“勝手な判断”による「悪循環」は、消費者や取引先だけの問題ではありません。あなた自信の「内面的な問題」も非常に大きな影響を与えます。
「そんなバカな」とあなたは思われるかもしれません。
では、ちょっと想像してみてください。
あなたが設立するとしたら、、、 |
「(有)SOHO支援」 「(株)SOHO支援」 |
この2つの会社を比べてみて、あなたご自信、「どちらの会社によりやる気を感じ、モチベーションがアップするか?」ということです。
モチベーション(=やる気)アップは、あなたの企業の売上アップにつながります。企業の売上アップはご自身の収入アップにつながり、それがモチベーションアッ・・・
・・・もうお分かりですね。
もちろんこんなに単純に行くわけはありません。もっと多面的な問題が絡み合って現実の結果は出ます。
しかし、あなたの“成功”への距離が変わってくるのは確かです。
つまり有限会社設立の問題点は、「有限会社」という言葉から受ける一般的なイメージとその影響です。この2つの相乗効果こそが、有限会社設立の最大の問題点なのです。
有限会社を設立しても、法人を設立による「制度上の」メリットなら受けられます。
しかし有限会社という“字ヅラ”から受ける「イメージ」、有限会社のイメージから生まれる「売上の貢献度」などは、「対外的な」マインドの効果です。 「やる気」や設立会社に対する「満足度(愛情)」というのは、あなたご自身の「内面的な」マインドです。
有限会社設立のこの問題点は、「制度上の」メリットとはまた別の話しなのです。
あなたが有限会社を設立しても |
対外的・内面的なマインド上のメリット(とその結果)は得られない |
分かりにくいでしょうか?
もっと簡単に言いいましょう。
せっかくお金と手間をかけて、わざわざ「法人設立」をするのに、 |
有限会社は「ビジネス上の」メリットを得られない
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言い過ぎですか?
控えめに言っても有限の設立会社はビジネスメリットが「少なく」なるということはあなたも否定しないでしょう。
敢えて俗な表現で有限会社の現実をズバリ言ってしまいます。
どんなにあなたの会社の“内容”が良くても、 |
有限会社はナメられる
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優秀なあなたが、0.25秒で顧客や取引先から“ナメられる”企業を設立することになってしまうのです。
有限会社設立の問題に対しての、こうした“差別的な”評価には異論もあるでしょう。
もちろん、素晴らしい有限会社は沢山あります。内容が悪いわけでは決してないのです。
しかし、「いかにも弱小企業」というイメージは、殆どの人が感じる事実でしょう。
否定するのは簡単です。
現実に存在する問題点を直視しなけば、問題が存在しないのと同じです。
問題がなければ解決策を探す必要もありません。「否定だけ」していればいいのですから。
あなたは成功する方です。
多くの成功者は、まず問題点を受け入れ、その解決策を見つけます。
賢明なあなたは、まず有限会社設立の問題点を受け入れましょう。
1.社員数が50名まで
2.資本金が300万円“も”かかる
3.イメージが悪い
さて、ここまでのお話しで有限会社設立の問題点は分かりました。
会社設立の問題点も大切ですが・・・
もしかすると・・・・
あなたは、起業の成功に「一番大切なこと」を見落としているかもしれません。
「2番目」や「3番目」ではありません。
あなたの起業を成功させるために「1番大切なこと」です。
→ 成功する起業家にとって、「一番大切なこと」とは? |