合資会社・合名会社設立の問題点



※このページは2003年頃に作成されたものであり、現在の法制度等に照らして不適切な場合があります。過去の記録としてお楽しみください。


やってはいけない!合資・合名会社の設立

〜 合資会社・合名会社設立の「問題点」その“解決策”とは!? 〜


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合資会社を設立しよう、合名会社を設立しよう
とお考えのあなた!

 合資会社合名会社も、もちろん立派な「会社法人」です。
 これから起業・独立開業するにせよ、SOHOなどで個人事業をされているにせよ、法人設立のメリットを良く理解されているあなたは、きっと相当に優秀な方でしょう。
 
 会社の設立をされるのは、たいへん素晴らしい選択です。

 しかし、せっかくの優秀なあなたが充分な実力を発揮するのに、合資会社の設立で、合名会社の設立で、“本当に”いいのでしょうか?

 あなたは、合資・合名会社設立のメリットにばかり目を奪われてはいないでしょうか?

 合資会社・合名会社設立の問題点も把握していないと、法人設立のメリットを十分に利用できないばかりか、あなたの人生を“破壊”してしまう危険まであるのです。

 合資会社・合名会社を設立する前に、ぜひ、合資・合名会社設立の問題点もしっかりと確認しておいてください。
→ 合資・合名会社設立のメリットとは?


◆合資会社・合名会社設立の問題点


 では合資会社・合名会社を設立するぐらいで、なぜあなたの人生まで破壊してしまうのでしょうか?
 合資会社・合名会社の問題点とは何でしょうか?
 

【合資会社・合名会社設立の問題点】

合資・合名会社は…
  信用面(イメージ)がイマイチ

  1人では設立できない

  無限責任

 合資会社・合名会社設立の問題点は“たったの”3つですが、実は非常に大きな問題点です。

■合資会社・合名会社は「信用力やイメージが悪い」
 「合資会社だから信用してはいけない。合名会社は信頼できない」
 もちろんそんなことはありません。すばらしい合資・合名会社は沢山あります。

 しかし、合資会社・合名会社のイメージの問題はどうでしょう?

 あなたの会社名に合資会社・合名会社と付くのはイメージが悪いと思うのが、正直なところではないでしょうか?

 例えばまったく同じ商品・サービスを扱っている、同じ社名の3つの会社があった時。

 「株式会社SOHOベンチャー」 「合資会社SOHOベンチャー」 「合名会社SOHOベンチャー

 一番イメージが良い会社はどの会社でしょうか?

 あなたが、、、

   就職先を探すとき

  転職しようとするとき

  名刺を人に渡すとき

  封筒に印刷された社名を目にしたとき

  お客さんに請求書を切るとき

  会社名のスタンプを押すとき



 「株式会社SOHOベンチャー」 「合資会社SOHOベンチャー」 「合名会社SOHOベンチャー」という3つの会社があったら、どの会社を選びたいですか?

 あなたが設立するなら、どの会社が一番イメージが良く、一番有利法人メリットの恩恵に預かれるでしょうか?

 もちろん有能なあなたのスキルを発揮するのに、合資・合名会社のイメージ“だけ”が問題なわけではありません。


 しかし、あなたの設立した会社が合資・合名会社だというイメージだけで「不利になる」ということは確かです。「合資会社・合名会社のイメージがあまり良くない」と感じるのは、何もあなただけの問題ではないのです。

 重要なのは、

あなたのお客さんやあなたの取引先もまったく同じように考える
ということです。
 つまり会社名に付くイメージの良し悪しは、あなたの会社の売上儲けにも直結する問題なのです。

合資・合名会社という名前のイメージの悪さが、あなたの実質的な利害を直撃する
この事実からは、逃れられません。
→ 会社の種類とイメージ

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■合資会社・合名会社は「1人では設立できない」
 合資会社合名会社も、設立人数の問題があります。

「正直、自分の会社は、自分1人の責任で設立したいんだよね」
 
 責任感のあるあなたなら、そう思われるでしょう。

 特にSOHOなどを前提とするとき、合資会社・合名会社が1人では設立できないというのは、非常に大きな問題になります。
 「できれば自分の会社設立に人を巻き込みたくない」
 責任感の強いあなたなら、そんな思いもあるかもしれません。
 
 協力してくれる仲間と「一緒に」合資会社・合名会社の設立をして、トラブルや問題が完全にゼロならいいでしょうが、ビジネスを進める以上、そんなことはあり得ません。

 「“仲間”に“ビジネス”(やお金)」が絡むと関係がおかしくなる」
 ・・・残念ながら、これも悲しい現実です。

 仲間を巻き込んで合資会社・合名会社を設立したら、ビジネスよりも大切なあなたの人生の仲間を失うことになるかもしれません。


■合資会社・合名会社は「無限責任」
 合資会社・合名会社の設立には責任範囲の問題が伴います。
 これが、合資会社・合資会社を設立する最大の問題点でしょう。

 株式会社有限会社なら、事業破綻時などに問われるリスクの責任範囲は出資金の範囲内で済み
ます。
 しかし合名会社・合資会社を設立すれば、あなたは無限責任を問われます。

   合資会社は、代表する経営者が無限責任

  合名会社は、出資者全員が無限責任(2名以上)
 
 合資会社・合名会社の代表者は、会社債権者に対して直接連帯無限の責任を負います。
 あなたが設立した合資会社・合名会社が倒産したら、債務の“全額”をあなたが“個人的に”支払いをしなければならないのです。

「なぁんだ、そんなことか」

 あなたは思われるかも知れません。
 そうです。あなたが合資会社・合名会社を設立しても、倒産しなければ問題になりません。

「それに株式会社や有限会社でも、
  借金やリースに個人保証は取られるじゃないか。
 “制度上の有限責任”なんて、“無限責任と同じ”だよ」


 そう思いますか?有限責任と無限責任は同じですか?

 まあ責任感の強いあなたのことですから、ヘンな借金をするようなことはないでしょう。
 でも、合資・合資会社を設立しても、借金さえしなければいいのでしょうか?

 あなたは本当に合資・合資会社の「無限責任」を引き受けますか?

 合資会社・合名会社を設立して、


  事故や不可抗力で第三者に損害を与えたら・・・?

  PL法にひっかかったら・・・?

  それと知らずに特許を侵害していたら・・・?

  著作権を侵害してしまったら・・・?

  従業員や関係者が顧客名簿を持ち出してどこかに売ったりしたら・・・?

  パソコンの個人情報が流出したら・・・?


 合資・合名会社を設立したあなたに「万が一」ということが、「100%ない」と言い切れるでしょうか?

 合資・合名会社も、気をつけていれば問題は起こらない?
 交通事故で亡くなる方も、交通事故に遭いたかったわけではありません。

 合資会社・合資会社の設立も同じです。

 その時あなたは、何億円、何十億円という損害賠償を払えますか? 
 あなたに罪の意識がなくても、「知らなかった」では賠償責任から逃げられないのです。
 「万が一」の事態が起こったら、あなたは一生をかけてもその負債を払い続けなければなりません。

合資会社・合名会社の無限責任下で「もしものこと」が起こったら、、、

それはあなたの人生の破滅を意味します。


それでもあなたは「無限責任」を選びますか?
 せっかく会社を設立するのです。
 何も合資会社や合名会社を設立する必要はありません。

 優秀なあなたは、もっと安心して会社を設立し、設立後も楽しくビジネスをすべきです。
 そしてあなたの実力を最も有利な会社形態のもとで存分に活かして儲けてください。


 会社を設立するなら、メリットの多い株式会社を設立しましょう。」

 さて、会社の設立も大切ですが・・・ 


 もしかすると・・・・

 あなたは、起業の成功に「一番大切なこと」を見落としているかもしれません。

「2番目」や「3番目」ではありません。
 あなたの起業を成功させるために1番大切なこと」です。

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(注)このページの内容は、新会社法施行前のものです

合資・合名会社設立
起業・独立開業“成功”委員会
http://www.1-japan.com







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